田中整体療院

トピックス(健康関連)    

  

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G.スリッパの影響が大きかった患者さん   

外反母趾は、「足の退化による生活習慣障害」(2012.03.04.)

  

(以下の文中、“足”は、足首から先を意味しています。ちなみに、“脚”は、太もも付根より下、足首より上です。)


外反母趾が進行すると、足指の関節が動きづらくなり、足の筋肉が低下して足指が縮こまり、力が入らず踏ん張ることができなくなって、歩くことが不自由になります。

「色々治療を受けるけど、いっこうに外反母趾がよくならない」
という場合、その原因はどこにあると思われますか?   
結論から言えば、それは「足の悪い生活習慣を改善しなかった」ことに深い関係があります。   
具体的にはどのような生活習慣の改善が必要かといいますと、実はとてもシンプルで当たり前な次の3つです。   
足指を動かすこと
足指に体重を乗せて立つこと
足指に体重を乗せて歩くこと

ここで特に重要なのが③の「足指に体重を乗せて歩くこと」で、誰にでもできる簡単なものです。しかし、外反母趾の方は足指を使っていない為、足裏だけで立ったり歩いたりする生活を当たり前のように毎日続けています。これにより、足指が浮き上がり(浮き指)、筋肉が少しずつ落ちてきて、さらに力が入らなくなるため、足指が細くなり、縮こまり、最後には、筋肉のバランスによって親指が曲がっていきます。

さらに足指を使わないでいると、足指だけの退化では終わらず足指の動きに関係する足そのものの筋肉(=背側骨間筋。足の甲の細長い骨の間の筋肉)も落ちていきます。その結果、足を構成している横アーチの構造が体重を支えきれなくなり、崩れて足の横幅が広がっていきます。
つまり、外反母趾の原因は、足指を使わないことによる「筋力低下」にあります。

ところで、外反母趾を自分で治すためには、どうしたらよいのでしょうか?   
もう答えは出ていますね。   
足の生活習慣を改善して、低下した筋力(=背側骨間筋)を強化すればいいのです。

具体的にどのようなことに注意しながらトレーニングすればよいのかは、下記参考書籍で確認されてください。

  

(追記)   
小さい頃から踵重心で歩いてきているのを、足指重心で歩く、つまり上記で言う、“足指に体重を乗せて歩く”という正しい歩き方に変更するのは簡単ではありません。参考書籍のトレーニングとの平行になりますが、当院にて、重心調整、下肢調整、及び足指を使う調整(場合によっては、テーピングも)を複数回行っていくことにより、足指に体重を乗せて歩けるようになっていきます。

  

[参考書籍]   
〇歩き方を変えれば外反母趾はここまで治る!(古屋達司著)2011年   
〇超簡単足指トレーニングであきらめていた外反母趾が治った!(古屋達司著)   
2008年

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